海なし県である埼玉県に住む私にとって、最も近い(ある程度まともに釣りが出来る)海釣りエリアである横浜沖堤防。
そこで釣れるターゲットとして、GW前後の短い期間だけですがシリヤケイカというコウイカの仲間がいます。
この時期産卵の為に湾奥まで入ってきて、陸からでも比較的簡単に釣ることが出来るようになるのです。
エギンガー入門者の私としては、見逃せない貴重なターゲットです。
今シーズンもこのシリヤケイカを狙って何度か通っていましたが、先日とうとう嬉しいゲストとしてアオリイカを釣ることが出来ました。(実は2度目)
ここではこれまでの経験で分かった事なんかをまとめておきます。
シリヤケイカエギング、今まで100均エギの改造やヘビキャロなんかも散々やってきましたが、最終的には『普通のエギング』に落ち着きそうです。
東京湾のシリヤケイカ
基本的にアオリイカを専門で狙っていってもいいのですが、私の様なエギング初心者にはちょっとハードルが高すぎます。
ですから比較的釣りやすいシリヤケイカを狙いつつ、アオリイカが釣れたらラッキー位のノリで行くと釣が嫌いになりにくくて良いと思うのですw
シリヤケイカのシーズン
主に大黒ふ頭釣り施設で大賑わいするシリヤケイカ、4月中旬頃から釣果情報をチェックしていると段々と釣れ始めるのが分かります。
GW前後にピークを迎え、例年だと6月くらいまで釣れ続ける様です。
シリヤケイカの一般的な釣り方
色々な釣り方がありますが、ここではエギに絞って話します。
シリヤケイカは基本的に海底を狙います。
横浜や大黒周辺の水深は10m以上ある場所が多いので、多くの人はエギにナス型オモリを付けてボトムを取りやすくして釣るのが一般的じゃないでしょうか。
3〜8号のオモリを付けてドスンと沈めますので、非常にボトムを取りやすくある意味イージーな部類の釣りになります。
それを適当にシャクってしばらく止めて、をひたすら繰り返すのです。
釣れてればシャクったときにビニール袋みたいなゴミが引っかかったみたいに重くなるので、そのまま巻いてきて釣り上げます。
何故かこのゴミが引っかかった様な感覚に癒やされるんですけどねw
釣り味でいうと、微妙な釣りですが・・・
私はより遠投して広範囲に狙ったほうが釣れると信じて、ずっとショアジギングに使う様なロッドを使っていました。
90MHとか76Hとか、もちろんベイトね。
根がかりも多発しますので、ラインも太めでした。
もうね、釣り味も何もあったもんじゃないです。
釣れるか釣れないかで言えばこれでも十分釣れるんですが。
これがそれまでの私のシリヤケイカう含めた「イカ釣り」のイメージでした。
だってこんな釣り方で釣った700gのアオリイカ、全然引かなかったし感動もしなければ楽しくもなかったんだもん・・・。
しばらく長いこと、イカってこんなもんだと思い込んでいたのでした。
こんなタックルでやってりゃ、そりゃねぇ・・・
シリヤケイカの釣果アップとアオリイカの可能性を高める為に
大黒ふ頭海釣り施設なんかでシリヤケイカの群れが入ってきている時は、特に難しい事は考えずにひたすら朝から晩までエギを投げて適当にシャクっていれば何杯かは釣ることが出来ていました。
ファミリーで来ている釣り人や、年季の入った竿を使っているおじいちゃんも、ポロポロと釣れる釣りなんですね。
ただ、釣れない時は釣れない。
上手い人ばかりが釣れるその事実。
やっぱりゴミ感覚ではなく、ちゃんと誘ってアタリを感じて掛けて引きを楽しみたい。
最近特にそう思うようになってきたんですね。
エギングの楽しみを知っちゃったから。
普通のエギングをする
まずはこれです。
風速10m以上吹くこともよくあるのでそういう時は仕方がないにしても、風が弱い時は重りを付けない『普通のエギング』で釣ること。
これが誘い的には最も有効なのではないでしょうか。
結局イカがエギを抱くのはシャクった時の動的な動きではなく、『ゆっくり沈んだり止める』というような静的な時ですからね。
ゆっくりフワフワ沈め、時には潮に乗せてドリフトさせる方が良さそうな気はします。
もちろんボトムまで沈まないと逆効果ではあるんですが。
ボトムが取れる最低限のウエイトまでは許容し、極力エギ単体で沈めていく釣り。
要は普通のエギング。
そうすればシリヤケイカの釣果や釣り味も上がる上に、アオリイカに出会える可能性も増えるのではないかと思うのです。
PEラインは細く
ゆ〜っくりと10m以上エギを沈めてやるには、やはりPEラインは細い方がいいですよね。
よく細いPEラインを勧めるのはメーカーの策略とか言う人もいますが、そうじゃないと思うんですね。
1.2号からはじめて1号、0.8号、0.6号と細くしていく事によって、確実に釣りがしやすくなりましたし釣り自体が丁寧で繊細になっていきました。
そして意外だったのが、ラインを細くしてエギの重りを外したことにより根がかりが減ったということ。
1.2号で重りを付けて釣っていた時よりも、明らかに根がかりが減りました。
リーダーが根ズレで痛むこと自体がなくなりましたし。
もちろん根がかりした時の回収率は絶望的になるんですが、そもそも根がかる事が圧倒的に減ることによって無くしたエギはかなり減りました。
というか前回の釣りではキャスト切れでしかエギを無くしていません。(キャスト切れ要注意ですw)
タックルを最適化することでアタリも取れるし引きも楽しめる
徐々にラインを細くしていきましたが、それに伴ってロッドやリールも変わってきました。
ショアジギングタックルから初めて、最後はソリッドティップのベイトフィネスタックルです。
結局最終的には2.5号エギを使った秋イカの時と同じタックルに落ち着いたわけです。
軽いし、シャクリやすいし、アタリは良く分かるし、イカの引きも楽しめるし、良いこと尽くめでしたね。
もちろん手持ちのタックルの中からの選択ですので、よりベストなタックルもあるかと思います。
ですがパックロッドで釣りたいという私の選択肢の中では、現時点ではこの組み合わせがベストですね。
まとめ
シリヤケイカの事を書きたいのか横浜のアオリイカの事を書きたいのか、最初から最後までどっち付かずではあるんですがどっちもです。
普通のエギングを頑張って高めていくことによって釣り味もついてきますので、そういう方向で楽しみたいということでまとめたいと思います。
爆風の中でも無難に淡々と釣るのなら、ぶっちゃけ他の方法もありますけどね。
エギを改造して重りとエギを分離させ、重い重りで放置してもエギがフワフワするような釣り方です。
ヘビキャロという方法もあります。
ですが結局そっちに行っちゃうと釣り味という部分がどんどんなくなっちゃうんですね。
爆風の時は良いかもしれませんけど。
あぁ、エギング楽しいっ♪