先日 ロキサーニ パワーシューター をショアジギで使ってきました。
30~40gのメタルジグがメインのライトショアジギングです。
率直な感想としては、向かい風にもかかわらずバックラッシュ知らずの
ナカナカ良い感じのベイトリールでしたよ(・∀・)
特に遠心ブレーキが良い感じで、初速でのバックラッシュの不安が大幅に消えました。
向かい風ということもあって期待していた程の飛距離が得られなかった気もしますが、
ブレーキセッティング次第で、今後の伸びに期待です。
無風か追い風でやったらまた違ってたと思います。
インフィニティブレーキの説明
まずこの ロキサーニ パワーシューター に搭載されているインフィニティブレーキとは、
マグネットブレーキと遠心力ブレーキの2つのブレーキを搭載しているブレーキシステムです。
左がマグブレーキ(10個付いていたマグネットを2個に減らしています)、右が遠心ブレーキです。
マグと遠心はそれぞれスプール回転数に対するブレーキ特性が異なるので、
上手に組み合わせれば好みのキャストフィールが得られる(と思うw)ブレーキシステムです。
マグと遠心のブレーキ特性の違いは、簡単にグラフにすると下図の様になると言われています。
適当に描いてみましたw
グラフの角度や曲率は、マグの強さや遠心ブレーキのシューによって変わってきますのでこれはあくまでもイメージです。
また、このリールに搭載されている遠心にはスプリングが仕込まれているので、
ある回転数まではブレーキがゼロになり(青グラフのスタートラインが右にずれます)、
スプール回転中にもバネレート分の影響を与えているだろうと思われますが、
詳しくは知りませんw(`・ω・´)
青が強、白が弱のブレーキシューになります。スプリングで押さえられているのが見えます。
僕がこのリールに求めているのは20g~のメタルジグの遠投性能です。
ビッグベイト等の空気抵抗の大きいルアーの使用は、今のところ想定しておりませんのであしからず。
メタルジグという、空気抵抗の少ないルアーの遠投で必要となるブレーキ特性は、
スプール回転数がMAXになった辺りでしっかりブレーキを掛け初速でのバックラッシュを防ぎ、
後半はあまりブレーキを掛けないで飛距離を伸ばす。
ということで、マグと遠心でいえば遠心の特性が向いています。
ぶっちゃけ、遠心だけでも良いくらいですw
ただ、刻一刻と変わる風向き等に対応する為、マグの外部ダイヤルも捨てがたいのも事実ではあります。
出来る事ならスプール立ち上がり時まではブレーキゼロでも良いくらいですが、
物理的にこの様な機械制御のブレーキでは無理なんですね。
遠心のスプリングをもっと強くすれば立ち上がりと伸びが良くなりそうですが、
そうすると今度は初速でブワッとイキそうですしww
そういうところはDCなら自由に設定出来るんでしょうね、詳しくは知りませんが。
今回使ったブレーキセッティング例
まず遠心青1白1、マグMAXより徐々にマグを弱めていきましたが、
マグMINIにしてもマグが利きすぎです。
これはビッグベイトやミノー等にも対応する為のメーカーの親切心だと思いますが、
メタルジグ遠投には全く不要なので、内蔵されているマグネットを
10 → 5 → 3 → 2
と減らしていきました。
マグネットを2個まで減らしました。
全部取っ払っちゃって、遠心のみとしても良かったのですが、
せっかく付いているんだし、風向きなどにも対応しやすいようにと少しだけは残しましたw
ちなみにマグネットの外し方ですが、ナイフやハサミ等の磁石がくっつくものを
外したいマグネットにくっつけてやれば簡単に外れます。
外したくないマグネットまでくっついてきちゃう事もありますので、
外したくないマグネットは指で押さえておきます。
また、マグネットはS極N極ありこれが表裏となっています。
マグネットの配置はSN交互になっているそうですので、
再装着する場合は気を使てください。
遠心ブレーキの方も徐々に弱めていき、最終的には白1個のみON、
それでもブレーキが強く感じたので、ブレーキドラム部分にオイルを少量塗布しました。
そしたら今度は、ちょっとシビアになり過ぎましたがww
これでメタルジグを遠投するのに、ほぼギリギリまでブレーキを弱めた感はあります。
向かい風でたまにバックラッシュしそうになるっていうレベルです。
もちろん個人差はありますので、いきなりこれを真似したりは絶対しない方が良いとは思いますwww
今後もセッティング余地がありそうで、そこがまた面白いリールです。
今回はあいにくの向かい風で、このリールの本領発揮とはいきませんでしたが、
それも含めてのリール性能です。いつでも追い風とはいかないのですww
昔のリールと比べたら、遠心の調整も簡単になりました。
シューを落としてなくすこともないですし。
ただ、サイドカップを海に落としたらジエンドですので、そこは細心の注意が必要なのと、
やはりあまりちょくちょく開けたくないというのも事実。
(中学生の頃、ABUのLITEっていうリールのサイドカップをたっちゃん池に落としたことを思い出しますww)
やはり遠心はある程度固定してやって、マグで微調整というのが実用的なのかもしれません。
少なくとも僕はそういう使い方に落ち着くかと思います。
今回はマグ2個に遠心白1にオイルというセッティングでしたが、
多分使っているうちにオイルによる特性も変わってきそうです。
オイル分が若干残っているっていう程度が安定したブレーキになりそうな気もします。
マグはまた3個に戻すか、もしくは1個にするか。
配置によっても微調整が出来るそうです。
ただ、そこまでやっても結局飛距離って1~2m変わった?ってレベルなんですよねwww
それがまたベイトリールの面白いところなんですけどね。。。