釣り場で他の釣り人から魚を頂いて、家に持ち帰ることがあります。
どうしても釣れない時は、結構ありがたいものです。
そういう時、家族には何て言いますか?
私はこれまでは正直に「魚もらった」と言っていました。
嘘をついても仕方がありませんし、少しだけあるプライドがそうさせていたのかもしれません。
しかし今後は堂々と『嘘』をつこうと心に決めました。
今回はそんなお話を。
魚を持ち帰ることが本来の目的ではない
私は『釣り』を人生の趣味として、楽しむためにやっています。
決して魚を食べるためにやっているわけではありませんし、魚を持ち帰る事を目的にに釣りに行っている訳ではありません。
(そういう時も極稀にあるかもしれませが・・・)
しかしやはり美味しい魚が釣れる海釣りをメインに楽しんでいるという事もあり、持ち帰って食べるまでを釣りの楽しみの一つとして捉えているのもまた事実です。
基本的に釣れた魚は小さくてリリースだったり釣れすぎた時以外は、全て持ち帰って美味しく頂いています。
釣りをしない家族は『持ち帰りの釣果 = 釣りの成果(対価)』として見ている?
しかし釣りをしない家族は違います。
持ち帰りの魚があってこその『釣り』なのです。
バス釣りをやっている人が、「なんで食べない魚を釣ってるの?」と聞かれるのと似ていますね。
ですから例えばアジ、アジングで使うロッドやリール、ワームやジグヘッドの価格を知ったらきっとこう思うでしょう。
何匹釣ったら元が取れるの?
スーパーで良型のアジが一匹100円程で売っている事を考えると、余程良い場所に住んでいない限り絶対に元は取れないですよね。
私の場合タックル費用を抜きに考えても、一回の釣行のガソリン代と高速代で一体何年分のアジが買える事になるんでしょうか。
釣り場で頂いた魚をどう説明するのが『最も幸せなのか?』ということ
本来であれば自分で釣った魚だけを持ち帰りたいと思うのは、至極当然の気持ちではあると思います。
どうしても釣れない状況の中、隣の人から「この魚いります?」なんて聞かれたら、余程小さい魚は別としてウンとうなずいてしまいますよね?
もうプライドなんてあったものではありませんが、なんかこう悔しい複雑な気持ちも残りつつ、家で待つ家族が喜ぶならそれでもいいかな・・・という気持ちです。
ここで問題が一つ出てきます。
その頂いた魚を家族にどう説明するかということ。
私はこれまで嘘をつきたくないという気持ちと、他人の釣果を自分の釣果と偽る事に対する屈辱感から、バカ正直に『もらった魚』と言ってきました。
特に深い考えもなく・・・
しかし先日、そう言われた家族の反応は決して喜ばしいものではない事に気付いたのです。
「残念だったね・・・」
「わざわざ早起きして遠くまで行って、何してきたの?」
「このお魚、パパが釣ったんじゃないんだって」(食卓にて)
正直に話した結果、決して誰も幸せな気持ちにならないんです。
それがどうでしょう、少しの屈辱感と嘘をつくという罪悪感を我慢すれば・・・
「良かったじゃ〜ん」
「今夜はお刺身だね♪」
「パパすご〜い」
そうです。
私は家族の幸せなひと時の為に、嘘をつく決意をしたのです。
決してYouTubeの動画にはならないあの日あの時の釣行・・・
あぁ直近の釣り、間違いないはずの沖堤防に5回も渡って狙った魚は一匹だけ、頂いた魚は二匹と、ただ今連敗記録更新中なのは誰も知る由もありません。