メンテナンス リール

リールは使わなくても劣化する!『保管前の状態』に要注意です。

しばらくの間使っていなかったリールを久々に使おうと思ったら・・・

コロコロコロコロ・・・

 

私が持っているリールの中では、かなり巻き心地が滑らかなリールだったビッグシューターコンパクトがなんかおかしい状態になってしまいました。

保管時にレベルワインドのウォームギアに異物でも噛み込んだかな?

軽くその程度に考えていたのですが、事態は思った以上に深刻でした。

 

ずっと使っていなかったのに

実はこのリール、入手してからあまり出番がなかったというか殆ど使ってきませんでした。

右手の怪我の後のタイミングでチャンネルの視聴者様から頂いたものなんですが、丁度その頃怪我で右ハンドルが巻けなくなってしまい左ハンドル機に移行してしまったためなんですんね。

 

全く使っていなかった訳ではなく、その後怪我が落ち着いてきてから何度か海で使ってはいました。

用途的にはショアジギングになるのですが、ロキサーニパワーシューターと投げ比べるとどうしてもロキサーニの方が好みであまり使わなくなってしまったというのが本当のところです。

そして最後に使ったのが約1年前の鹿児島でですかね、それも1時間程しか使ってなかった気がします。

 

リールにとってサビは最大の敵

その後水洗いはしたものの、特に何もせずに保管していました。

巻き心地はとにかく滑らかでしたし、全くオーバーホールする必要はないと考えていたんですね。

これが落とし穴でした。

 

つい先日、リールを保管している引き出しから取り出して回してみると・・・

コロコロコロコロ・・・

何か異物がレベルワインドのウォームギアに噛んでしまったかのような感触が手元に伝わります。

仕方がないのでリールを分解してみたのですが開けてビックリ、グリス分が殆ど残っていないではありませんか!

 

ある程度磨いた後ですが、それでも黒い点々が残っているのが分かります。

それ程の事態でないと思っていましたしサクッと作業を終わらす予定でしたので、写真を撮っていなかったのが悔やまれます。

特にメインギアとピニオンギアに至っては所々黒っぽく変色してしまっていたのです。

そう、錆びてしまっていたのです。

 

最後に使った後も保管せずに、ちょいちょい使っていたらこうなる前に気が付いたでしょう。

非常に悔やまれます。

もちろん釣行後にオーバーホールしていたら理想でしたが、殆ど使っていませんでしたしあの状態でオーバーホールは考えにくかったですからね。

 

巻き心地に直結する最もデリケートな部分がメインギアとピニオンギア

ギアの谷間に黒い変色が出てしまっています。

ギアは非常に精密でデリケートな部品です。

素人が下手に触ると速攻で巻き心地が悪化します。

もちろんリールとして巻き上げる事が出来なくなるわけではありませんが、滑らかとか気持ち良いとは程遠いモノとなってしまいます

 

今回腐食が確認できた箇所は、残念ながらギアの噛合い部分とメインギアの裏側。

ギアの裏側に関しては使用感に殆ど影響がないのですが、ギアの噛合い部分に関しては完全にアウトですよね。

 

イメージ

応急措置として、1500番の耐水ペーパーで表面をサッと撫でてやりました。

ギアを一山ずつ丁寧に丁寧に削りすぎないように、本当にサッと当てるだけです。

元の巻き心地に戻ることは絶対にありませんが、最低限使えるレベルに戻ることを願いつつ・・・。

 

結果はまぁ使えない事はないかなといった感じです。

原因が分かっていない状態だったら気持ち悪くて使いたくなくなるでしょうが、原因が分かっていれば使い続けて壊れるものではないと分かっていますからね。

メインギアとピニオンギアを新品に交換すれば、また元通りの滑らかな巻き心地になるでしょう。

それぞれ2500円と1000円で購入出来ます、取り寄せに時間はかかりますけどね。

今度釣具屋さんに行くタイミングで注文してこようと思います。

 

グリスの重要性

リール内部はグリスで潤っている方が良いという考えです。

今回のような事にならないようにするには、リール内部のグリスを切らさないことが最重要事項となります。

ギアだけではなく他の部分も同様にです。

 

たまにAmazonのリールレビューなんかで「内部がグリスベッタリでした」とか文句を言っている人を見かけますが、リール内部にはある程度のグリスが入っていなくてはなりません。

不要なグリスは行き着くところに溜まるだけで、悪さはしませんから。

シュークリームみたいにグリスが充填されていたらそれは問題ですけどね。

 

むしろ殆どグリス分がない状態の方がよっぽどだと考えます。

 

メーカーが買い替えを促す為にあえてそうやっているんじゃないかと疑うレベルですね。

(今回のリールの事ではありません)

私は海で使って毎回リールをまるごと水洗いをするので、グリスは内部パーツの保護の為にあちこちに塗るようにしています。

特にメインギアの裏側には最後まで水分が残りやすいですし、そのサビがギア噛合部分にまで及んでこないとも言えません。

 

ギア全面をコーティングする感覚でやっています。

 

ケース内部も然り、薄くグリスを塗り拡げる様にしています。

どの程度効果があるか分かりませんが、今回の様な事にならないように保険の意味も込めているのです。

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