2020年8月に新発売のアブガルシアのベイトロッド
『SSJC-892L-KR』
スーパーライトショアジギングロッドということで、今まであまりなかった(あった?)「長くて柔らかいベイトロッド」の登場です。
発売後しばらくはAmazonに在庫がなかったようで、購入してからちょっと時間が掛かってしまったのですが先日やっと来ました!
早速レビュー動画も撮ったことですしこちらのブログにも詳しくレビューを書いていこうと思います。
SSJC-892L-KR の第一印象は『好き』柔らかくて楽しそう
今回はプラスチックケースではなく、ナイロン製のロッド袋に入った状態で届きました。
クロスフィールドにもプラスチックケースはついていたので、もしかしたら販売店によって違うのかしら?
正直プラスチックケースって捨てるのがめんどくさいし、梱包さえ問題なければコレでいいんですけどね。
その時々でAmazonの梱包は変わるのですが、断面が三角形になるように折られたダンボールでしたら問題ないかと思います。
(今回はそうでした。)
で、早速ロッドを取り出した第一印象はというと。
柔らけぇ!♡
そして、ガイド多っ!!
これですよこれ、この柔らかさを求めていたのですよ。
私ひっさんは、魚をかけたら最大限曲がってくれる竿が大好きなのです。
たとえ魚が10センチに満たない小魚だったとしても、のべ竿のように曲がってくれるととても幸せなのです。
そういう意味で、この竿「大好き」です♡
Lアクションに8.9fという長さも相まって、べにょんべにょんに曲がってくれます。
ガイドはアブガルシアおなじみのKRガイドシステム。
好き嫌いがはっきり分かれるマイクロガイドですね。
ちなみに私は嫌いではありません。
ガイドがひたすら沢山ついているのは(なんと17個!)曲がるブランクに追従させるためでしょう。
3gでもしっかり曲がって投げやすい
SSJC-892L-KRは『2〜28g』と幅広いルアーウェイトに対応しているロッドで、メーカーでは3〜20gのメタルジグを想定しているようです。
今回は3、5、12、18、28gのメタルジグで試投を行ってきました。(全てフックは外してます)
3gでも全然問題なくというかしっかり投げることが可能で、写真の通りしっかりをロッドにウェイトが乗っているのがわかるかと思います。
ただ投げた感じ一番気持ちよく投げられる重さは5〜12g位かな?と思いました。
この範囲のウェイトでしたら、片手でのキャストが可能です。(腕力によりますが)
12〜28gでのキャスティングは両手を使って投げたほうが投げやすいですし疲れないかと思います。
上は28gまで試してみましたが、正直快適とは言えないもののしっかり投げることは可能でした。
まだ使い始めて間もないということもあり、ロッドの限界がわからないということもありますが、20gくらいまでを常用域として考えた方が良さそうですね。
強風や流れが強い時には28gでも投げられる、という程度に考えていたほうが良さそうです。
18gと28g、どっちが飛ぶかといえば今の所同じくらいなのかなと思います。
しっかり振り抜ける18gに対して、やんわり投げてウェイトで稼ぐ28g、といった感じでしょうか。
これは今後使い込んでいったら変わってくるでしょうけど。
気になるマイクロガイドのノット抜けについて
マイクロガイドシステムのロッドには付き物の、ノットの抜け問題について。
今回試したラインシステムは下記の組み合わせになります。
- メインライン :DUEL HARDCORE® X4 1.2号200m
- リーダー :フロロマイスター3.5号 14lb 3ヒロ(約5m)
- ノット :オルブライトノット
この組み合わせで投げる上では、全くノットの引っかかり感はありませんでした。
実は私が購入するより前に視聴者様がこのロッドをいち早く購入し試してみたそうなんですが、PE1号にリーダー4号で引っかかり感があったそうなのです。
そういう事もあって今回は14lbのリーダーを試してみたのですが、もしかしたら16lbを使ったら引っかかるのかもしれません。
ちなみに経験上ですが、最近メディア等で紹介されているリーダーを10m位長く取るようなロングリーダーのセッティングだと結構引っかかる事が多いと感じています。
もしかしたら、リーダーの長さも影響していたのかもしれません。
繰り返しになりますが、私の上記のセッティングですと問題なく使えました。
実際の釣りでは私の場合PE1.2号に組み合わせるリーダーは2.5〜3号とすることが多いので、全く問題ないかと思います。
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魚を掛けてからの使用感は?
分かりませんw
まだ魚釣っていませんからね。
ただ絶対に楽しいだろうということは間違いありません。
ベロンベロンに曲がって楽しそうなロッドですが、バッドは意外としっかりしていて不意の大物にも十分対処できるかと思います。
ロッドを折らない為に最低限気をつけるところ
最後に、このロッドに限った話ではないのですがロッドを折らない為に気をつける事を付け加えさせて頂きます。
このSSJC-892L-KRというロッドは非常に柔らかく、XRFC-662ML-BFよりも細い繊細なティップを持ち合わせていながら、上は28gというウェイトまでカバーしています。
これは使い方を一つ間違えば、簡単にポキっと折れてしまう可能性も秘めていると考えたほうが良いでしょう。
勘違いしてほしくないのですが、
『このロッドが折れやすいと言っているのではなくて、あくまでも使用用途から想定出来る』
ということです。
例えば67MHとかのロッドで10g程度のルアーをショートキャストするような用途では全く問題にならなかったことが、このロッドで28gのジグをフルキャストしようとしたときには命取りになるということです。
具体的にいうと、
『キャスト前にティップやガイドにラインが絡んだ状態で投げたら、高確率で竿が折れる』
ということです。
当たり前の事ですが、非常に重要なことだと思っています。
実際に私の知人が他の竿ですが目の前でこれで折っていますし、初心者の方には特に多いトラブルだと思っています。
タチが悪いのがこういう時に折った人はラインが絡んだ状態に気が付かないで投げる訳ですから、
「普通に投げたら勝手に折れた」
と言うわけですね。
知らないけど、多分。
Amazonでのレビューのうちのいくつかは、この類なのだと勝手に思っています。
そうならない為にも投げる前にちょっとした確認をすることをお勧めいたします。
いちいちガン見すんの?夜とか見えない時はどうすんの?
大丈夫です、投げる前に10〜20センチ程ルアーの垂らしを出してやればいいだけです。
ルアーがスッと落ちればそれは絡んで居ないので投げてもOK、落ちないのであれば絡んでいるということになります。
どういうことかと言うのは下の動画で説明していますから、よろしければご覧になってください。(5:50頃からになります)
慣れれば無意識でやるような簡単な動作になりますから。