またまたタトゥーラSVTWから異音がしてきました。
買ってから実質半年程しか使っていませんが、2度目の異音ですね。
思えば去年年末あたりの釣行からその兆しはあったものの、そのまま使い続けてしまい今回の旅で大きくなってきたという、なんとも間抜けな結果なのですが。
今回はこの異音の原因をボールベアリング(以下「ベアリング」という)と判断し、洗浄メンテナンスを行いました。
正直もっと早くにやっておけば、ここまでベアリングにダメージを与えずに済んだと思います。
反省。。。
ベアリングはシールドを外して洗浄出来る
意外と知られていないかもしれませんが、ベイトリールに使われている様なシールド型ベアリングのシールドは、外して洗浄出来る事が多いです。(例外もあります)
基本的にキチンとメンテナンスをして使っていれば、バラして洗浄する必要は特に無いと考えていますが、それでも時として異物が混入してしまったり古いオイルのカスが残ったりして洗浄すると回転性能が復活することがあるのも事実です。
ただしこのシールドは非常に精密に作られている上に、肉眼で確認するのが困難なレベルの非常に細いピンで固定されていますので、自信の無い方やあれこれと分解して元に戻せなくなるタイプの人は手を出さない方がいいですねw
上記理由もありピンの外し方は詳しくは書きませんが、私は適当なワームフック等を使って外しています。
シールドを外して中が見える状態になったら、洗浄してやります。
私はカップにクレ5−56等のスプレーオイルを溜め込み、その中でシャカシャカやって洗浄しています。
ここは灯油や軽油、専用の洗浄液、パーツクリーナー等、各自使いやすい物を使えば良いと思っていますが、自動車整備に使うような循環式の洗浄液は使わないほうが無難かと思います。
洗浄液に非常に細かい金属片等が混入していた場合、逆にベアリングに異物を入れてしまうことになりかねません。
塩噛みが原因の場合はベアリングを煮込む方法がおすすめ
海でベイトリールを使っていて多いトラブルは塩噛みですね。
ベアリングからの異音の多くはこれに当たるかと思います。
これを防ぐ為には使用後の水洗いは必須となりますが、ず〜っと長時間釣りをしていたり帰宅後すぐに洗えなかったりすると、やはり内部に残った海水は乾燥してしまいます。
そしてそれらは塩の結晶となってベアリングや他各部に悪影響を与え始めるのです。
この塩の結晶を取り除く方法として、ベアリングをお湯に漬けるという方法があります。
塩の結晶は、油や常温の水よりもお湯の方が溶けやすいですからね。
溶かして流してしっかりと乾燥させた後に再度注油してやれば復活する可能性があります。
私は面倒くさがりなので、小さな鍋等でそのまま煮込んでしまう方法でそれをやっています。
水が沸騰する温度は100度、この程度の温度ではベアリングに悪影響を与えることもないと思いますので、交換する前に一度試してみても良いかもしれませんよ。
この場合無理にシールドを外さなくとも、ベアリングをそのままお湯にぶっこんでしまっても大丈夫です。
その後、ドライヤー等でベアリング内部をきっちり乾燥させてやる必要はありますけどね。
放置しての乾燥は錆を呼びますからNGです。
これを行うには、ベアリングの異音に気がついた時点で出来る限り早くやることをお勧めします。
早くとは時間的な意味もそうですが、極力使わないでという意味ですね。
(私が言うのもアレですがw)
正常なベアリングはツルツルな表面をボールが転がっている状態です。
異音が出ているということは、そこに何かしらの異物が混入しツルツルの表面に傷を付けてしまっているのです。
この傷が更に傷を呼び、表面はどんどん摩耗していってしまいます。
そうなる前の処置が、本当は望ましいんですね。
ベアリングを交換した方がいい場合とそのタイミング
そもそもベアリングはそれ程高価な部品ではありません。
社外品のスペシャルパーツは別として、メーカー純正のベアリングでも一個数百円程度です。
ですから何度もバラしたり洗浄したりする手間を考えたら、いっそ交換してしまうのももちろんアリです。
そもそも洗浄しても復活しない事も多いですからね。
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ですが、私はベアリングの寿命というのを比較的長く緩〜く考えています。
たとえ多少の音が出ていたとしても、多少の回転性能が損なわれていたとしても、です。
新品のベアリングが100の回転性能だったとして、多少ダメージが入ったベアリングでもそれが20とか30になるというのは余程の事がない限り無いと思うんですね。
少なくとも私は普段そういう使い方はしていません。
内部がサビサビになったり、注油なんて一度もしたことがないなんて場合を除いて、普段から普通のメンテナンスをしていればそうそう寿命はこないと考えています。
100の性能が80まで落ちたら交換とかそういう数値的な基準はもちろんありませんが、体感的に不快な異音が出ていなくて極端に飛ばなくなっていない限り交換は不要という考えです。
もちろん、次行く釣りが二度と行けない様な秘境であったり、万が一のトラブルで多数の関係者に迷惑を掛けてしまうだったり、一発勝負のレースの様な釣りの場合には万全を期した方が良いに決まっていますけどね。
普段の釣りはそこまでではないですからね・・・ある意味残念ですがw
リールのCMの様な、滑らかプリンの様などこまでもシルキーで無音の世界の回転性能を求める人は、どんどん『性能の良いベアリング』に交換してください。
私にとってのリールは趣味の遊び道具ですからある程度の嗜好性は求めるものの、それ以上に実用性を重視しています。
100の性能が80なっても特に必要と感じなければそれで良いと思うのです。
あ、でもやっぱり100mの飛距離が80mに落ちたら、それはすげ〜嫌だなぁww
これがバイクのホイールのベアリングとなると話は別ですよ。
錆や寿命でダメになったベアリングはガタが来て、いずれボールがバラバラに砕け散り軸受としての機能を失います。
バイクの構造上ホイール脱輪とはなりませんが、ブレーキ破損やロックとなりそれはそのまま死亡事故へ直結しますからね。
関係ない人まで巻き沿いにする危険性も大いにあります。
まとめ
話が大きく逸れてしまいました。
リールに対する考え方、ベアリングに対する考え方、メンテナンスに対する考え方。
どれも人それぞれですし自由にやっていけばいいと思います。
今回紹介した方法は、あくまでも私のやり方であり考え方です。
参考になる部分は参考にしてもらえればそれで良いと思いますし、もし他の方法や考え方があったらコメントで頂けるとこれを読んでいる他の方の参考にもなるかと思いますので、お気軽に書き込んでいってください(`・ω・´)ゞ