今年新しくアブガルシアから発売された新モデル、
超コスパのエリアトラウトロッド マスビートⅢのベイトモデル
MBC−562ULⅢ
の紹介です。
これまではエリアトラウト用にはマスビートⅡのMEC−562ULをずっと使っていましたので、それとの比較を中心に書いていこうかと思います。
先に一つだけ言っておきますが、このロッドはある一点だけ気にならなければかなり良いですよ!
MBC−562ULは価格を超えた自重70g!
マスビートⅡ を使っていた時は特に気になるところもなく楽しく釣りをしていたのですが、強いて言うなら自重の重さが気になっていました。
自重が気になったとは言っても、マスビートⅡ MEC−562UL の自重は90gという事で特に重いと感じた事はなかったんですけどね。
上位モデルや他メーカーのモデルのカタログスペックと比べると、
「90gって重いのかな?」
とは常々思っていたんですね。
上位モデルなんかですと60g台という軽さですからね。
ですからそのうち上位モデルのコルクグリップのカッコイイ奴を買おうとは思っていたのですが、マスビートⅡ の使用感に不満を感じている訳ではなかったので後回しになっていました。
そして今回、後継モデルであるこの マスビートⅢ MBC−562UL が自重70gと言う事で、ものは試しと買ってみたと言うわけでございます。
MBC−562UL は価格を超えたその質感
まだ発売間もないせいかAmazonでの在庫が安定していないようなのですが、在庫と価格のタイミングを見計らってつい先日ポチりました。
ちょうど到着した翌日に山梨へ泊まりで出掛ける予定があったので、空き時間に管理釣り場で試してこれました。
まずは見た目から。(これ大事w)
落ち着いたグリーンが質感を演出
メーカーホームページやAmazon購入ページでの写真では若干色に不安を感じていたのですが、実物は落ち着いた濃いグリーンで非常に気に入りました。
ロッドエンドには一部コルクも採用されていて、これが本当に7000円以下で買ったロッドなのかと思うほどです。
部分部分に入っているアルミのリングのアルマイトはちょっと派手かな?と思うところもありますが、まぁこれがマスビートの色なんでしょうと言うことで。
ガイドスレッドの色
見た目でもう一つ目に入ったのが、ガイドスレッドの色ですね。
トップガイドと1番ガイドの色が白くなっています。(夜光ではない?)
目で見るアタリを取りやすいとかそういう意味があるんでしょうか?
個人的には夜釣りに使う訳でもないですし、他と同じ色で良かったんですけどね。
まぁあまり気にしない事にします。
思いきったグリップは賛否が分かれそう
これについては後で詳しく書きますが、見た目だけならかっこいいです。
一部コルクも使われていて質感も上がっています。
マスビートⅡで賛否あったリールシートの裏側部分にはカーボンのパイプが入れられていますね。
MBC−562UL は全体的にレベルアップしている?
実際に使ってみて感じた事を正直に一言で言うなら「レベルアップしている」でしょうね。
低価格帯の同じシリーズの後継機ですが、きっちり進化しています。スバラシイ!
まだ2時間程しか使っていませんしインプレと言うとおこがましいのですが、簡単に感想を述べていきたいと思います。
ロッドに関して細かい事は語れませんから、その点ご了承くださいませ。
軽くてシャンとした
自重70gに期待して購入したこのロッドですが、20gの差はハッキリと使用感に表れています。
まずロッドのブレが非常に少なくなっていますね。
もっと上位のクラスや高弾性カーボンのロッドの比ではないかもしれませんが、ロッド全体がシャキッとした印象を受けました。
ロッドのパワーで言うと少し柔らかくなっている感もありますが、(ルアーウェイトも2〜7gから2〜5gに変更されている)柔らかくなってもブレは減っています。
マスビートⅡ と比べると
振り比べた感じをちょっと大げさに言うと、まるでマスビートⅡが鱒レンジャーのように感じる程です。
振って比べてみると一目瞭然なんですが、スッと抜ける『Ⅲ』に対して、ボテっとしたまるでソリッドの様な感覚さえ覚える『Ⅱ』といった感じですね。
(鱒レンジャーとは2000円程で売られているグラスソリッドの安価な鱒ロッドです。これはこれで楽しい竿だと思いますし比べる対象でもないのですが、雰囲気が伝われば幸いです)
マスビートⅡ もそれを使っていた頃はそんな事を感じる事はなかったのですが、やっぱり色々使ってみないと分からない事って多いんですね。
誤解のないように言っておきますが、マスビートⅡも鱒レンジャーとは比べ物にならない程良いロッドです。
ⅡとⅢを比べてみるとそう感じると言う事です。
普段から上位機種を使っている人もそう感じるのかもしれませんけどね。
1gを飛ばすのはリールの性能
この手のロッドのインプレッションに多く寄せられる質問が、
「1g投げられますか?」
と言う質問です。
このロッドのカタログスペックで言うとルアーウェイトが2〜5gとなっていますので、1gが投げられないと勘違いする人も多いのかもしれません。
このロッドの場合、投げられるか投げられないかで言えば問題なく投げられると答えられます。
むしろ、かなり快適に投げる事ができます。
エリアトラウトの様なオープンエリアにおいてはですけど。
(あいにく私は渓流などでの狭いところからのテクニカルなキャストは想定していませんので悪しからず。)
そして1gを投げるにあたって一番重要なのが、ロッドではなくリールであると言う事です。
ベイトタックルで1gを投げるのはリールありきなのです。
私は Revo ALCーBF7 というリールを買ったままの「ドノーマル」の状態で使っていますが、巻くラインさえ間違わなければ1gでも十分釣りが楽しめるレベルでキャストが可能です。
もう一度言います、1gを投げるのはリールありきです。
ロッドはある程度軽くて片手で素早く振りぬく事が出来れば、あまり細かい事を気にしなくとも投げられるという事です。
もちろん、投げやすいロッド、投げにくいロッドはありますけどね。
ロッドメーカーのセールストークを鵜呑みにしてしまうと、まるでそのロッドでなければ1gは投げられないと勘違いしてしまうのかもしれません。。。
唯一気になるのがグリップ
実はこのロッドを使ってみての第一印象は軽さではなく、グリップの握り感でした。
極限まで贅肉を削ぎ落としたかのようなそのグリップは、見た目こそレーシーでかっこいいのですが、なかなかどうして握り難いではありませんか!
数投しているうちに気にはならなくはなりましたけどね。
ワンフィンガーで握ると、どうしても小指の部分にはグリップはなくホールド感に欠けます。
握り直しなしで投げから巻きまでそのままの握りで行くならツーフィンガーとなるでしょう。
その場合でも、若干のホールド不足は否めませんでした。
私の手の大きさは平均よりも大きいようですので、手の小さい人なら気にならないのかもしれません。
他メーカーのトラウトロッドは似たようなかんじです
中にはもっと短いのも有りました pic.twitter.com/fNVYiG1PPB— kame (@kotatunek00) October 10, 2020
後にTwitterで教えてもらったのですが、エリアトラウト用ロッドの場合、結構こう言うグリップはあるみたいですね。
スリーフィンガー固定で使うとか、もしくはそもそも投げる時のホールド感は無視なんでしょうか。
実際、使っていて気にしなきゃ気になりませんから、別に良いんですけどね。
グリップは好みが大きく分かれそうな部分ではありますので、購入を検討している方は実物を見てからの方が無難かもしれません。
マスビートⅢ MBC−562UL は確実に進化したロッドであることは間違いまりません
グリップに関しては賛否あるかと思いますが、トータルでみた場合Ⅱと比べてみてもかなりお買い得感があるロッドに仕上がっていると言うのは間違いありません。
多分これからもっと値引きされて売られていくでしょうから、ベイトタックルでのエリアトラウト入門用としてはもちろんのこと、ソルトのライトゲームの遊び用でも十分楽しませてもらえそうなロッドだと思います。
まだ2時間しか使っていませんので、また気が付いた事があったら追記していきますね!
まだAmazonでは在庫と価格が安定していない模様です。
↓ こちらも安いみたいですよ。