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性能って何?釣り道具に求めるものと”趣き”の話

釣り道具に“性能”を求める。 それ自体は別に悪くないと思いますし、 むしろ当然のことだと言えると思います。

軽さ、感度、飛距離、操作性、強度、バランス── ロッドだけでも、いわゆる「性能」と呼ばれる要素はいくらでもありますよね。

でもね。 その“性能”って、本当に自分に必要なものなんでしょうか?

 

別に挑発的に始めるつもりはないんですけど、 ここ最近の釣具の話題って、やたらと“スペックの数字とか機能名”に寄ってる気がしませんか?まぁそれで釣り人が釣れるんですからね、メーカーとしては当然のことでしょうけどw

私の場合“へそ曲り”なので、 カタログに並ぶ性能はぶっちゃけどうでもいいって思うタイプなんですね。

「それ、ショアジギング用でしょ?」って道具を、 つい違う場面で使いたくなってしまう。 ……とは言っても、さすがにそれでタナゴを狙ったりはしませんけどねw  使えなくはないけど。

 

という訳で今回は、 私が釣り道具に求めているものは“性能”だけじゃないという話を、ちょっとゆるめに語っていこうと思います。

まぁ、共感してくれる人がいれば嬉しいですが、 「こいつ何言ってんだ」と思う人の方が多いんじゃないかな、多分。

汎用性について

私ひっさんが釣り道具に求めているものの一つが「汎用性」です。

というのも、基本的にへそ曲りなので、普通の使い方をしてるだけじゃ満足できないというか、その道具で如何に色々遊べるか、というのを試したくなるんですね。

だからといって、「ショアジギングロッドでタナゴを釣ってみました!」みたいな方向に振り切るわけではないですよ。それはそれでネタとしては面白いのかもしれませんが(ショアジギングロッドでタナゴを釣っても絶対に面白くないですけどね)、私はそういう“話題性狙い”じゃなくて、“楽しさの追求”の方が好きなんですね。

 

「この竿、こんな釣りにも使えるんじゃない?」 「このリール、あっちの釣りに回してみたらどうなるんだろう?」

そんなことを考えながら釣りをするのが好きなんです。

釣りって自由でいいと思うんですよね。メーカーが決めた用途通りに使うのもアリなんでしょうけど、そうじゃない楽しみ方を探すのもまた釣りの醍醐味だと思うんです。

 

もちろん、無理して使いづらくなるのは本末転倒なので、その辺は“使ってて楽しい”かどうかのラインを自分なりに引くようにはしています。

私にとっての“汎用性”って、いろんな釣りに使えるっていうスペック的な話じゃなくて、「この道具で、どこまで遊べるか」っていう挑戦心みたいなものなんだと思ってます。

趣きについて

もうひとつ、釣り道具を選ぶうえで外せないのが“趣き”です。

これはもう完全に感覚の話なんですけど、道具って単なる「機能の塊」じゃないと思うんですよね。まぁ、あくまでも『実用品』として使うって言うのが大前提ではあるんですが。

 

使ってて楽しいとか、持ってて嬉しいとか。そういう“気持ち良さ”って、実は釣りのモチベーションにすっごく影響すると思うんです。

性能やスペックは必要十分。でも見た目がチープすぎると、なんとなくテンションが上がらない。 逆に変に高級感を出しすぎて、使う度にビクビクして使ってるっていうのも嫌ですし。

 

要するに、“ちょうどいい趣き”が欲しいんですよ!

私の場合、ロッドやリールにかける予算はだいたい1〜2万円、高くても3万円位までかな? この価格帯って、性能と価格、そして趣きのバランスが丁度いいんですよね。

たまに5千円以下の激安品も試すことはありますが、あくまで遊びの域。メインで使うってことはあまりないと思います。

 

結局のところ、高ければいい、安ければいいという事じゃなくて、“自分が気に入るかどうか”。 これが一番大事なポイントなんだと思うんですよ。

釣りって、“釣れた”かどうかより、“どう釣ったか”の方が記憶に残ることって多いんですよね。 その「どう釣ったか」の中に、“どんな道具をどう使って釣ったか”も、しっかり含まれてるんです。

つまり道具の趣きって、思い出にちゃんと紐づく。だから私は、“性能”でも“価格”でもなく、“趣き”を大切にしているんです。

タックルの買い替えってiPhoneの買い替えと同じなんじゃないかな

ちょっと話はズレるけど

「タックルの買い替えって、iPhoneの買い替えに似てる」

なんて思ったことがあるんです。

 

どういうことかって言うと、iPhoneでも新しい機種を買っても、できること自体はそんなに大きく変わらないですよね? スペックは確かに上がってるけど、旧機種から劇的に「できなかったことができるようになる」わけじゃない。確かにサクサク動くし、画面綺麗になっているし、カメラの画質だって良くはなっている。

でもやっぱりiPhoneはiPhoneなんですよね、出来ることにそう大きな違いはないですよね。(多分)

だがしかしですよ、買い替えた直後ってなんかちょっとウキウキしません? 要は、気分がアガるんですよね。

 

釣り道具も、それと同じなんじゃないかと思ってるんです。

性能的には今までのでも十分釣れるし、困ってなかったはずなのに、新しいタックルに買い替えたら急にテンションが上がる。

「なんか今日は釣れる気がする」──それって気のせいなんでしょうけど、でもその気のせいがすごく楽しい。実際に集中力が上がって、釣果に繋がることだってありますしね。

だから私は、“性能”より“気分”。 そしてその“気分”を作ってくれるのが、私にとっての「趣き」なんだと思うんですよね。

 

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