リール レビュー

ダイワ 20TATULA SV TW をしばらく使ってみて感じたことまとめ

色々使える左ハンドルの汎用ベイトリールが欲しい。

ということで、今年に入ってから買ったリールが

ダイワ 20TATULA SVTW 

なんですが、これまで色々な釣りに使ってきました。

今回はこのリールの感想やレビューなんかをまとめておきたいと思います。

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20TATULA SVTW はバス以外でも色々使える万能機

こういうリールは基本的にブラックバスをメインターゲットとして売られている事が多いと思いますが、このリールはソルト対応となっておりバス以外にも色々使えます。

これまで使ってきた釣りは(釣れたかどうかはさておいてw)

  • 小河川のマルタ釣り  2.5〜4gスプーン、小型プラグ
  • タコ釣り タコエギ30〜50g
  • ライトロック 3〜10gシンカー +ワーム、エサ
  • ライトショアジギング 3〜40g
  • エギング 2.5〜3号 (7〜14g)
  • バス釣り 2〜14g ダウンショットリグ、ノーシンカーワーム、小型ミノー等
  • ちょい投げ 7〜14gでの餌釣り

こうやって書き出してみると、色々な釣りに使ってきましたね。

釣果はさておきなんですが・・・。

メーカーの説明では2g台のスモラバから2オンスのビッグベイトまで扱えるということですが、まさにその通りかと思います。

私はスモラバもビッグベイトも使いませんけどね。

 

総重量2gという本来ベイトフィネス機で投げるようなルアーもなんとか釣りが出来るレベルで投げられ、

イモ40ノーシンカー(3.3g)であればかなり快適に扱うことが出来ます。

一方、20〜40gメタルジグ等での大遠投でもそれなりの遠投をすることが出来ました。

 

やりたい釣りで使うラインが14lb90mというラインキャパシティのスプールで許容出来る範囲であれば、幅広く使えるということです。

 

SVスプールのノートラブル性能は?

このリールのインプレッションで良く見かけるのが、ノートラブル性能(バックラッシュし難い)だと思います。

確かにSVスプールがバックラッシュし難いという話は本当だと思いますが、全くバックラッシュしないと言う訳ではもちろんありません。

個人的にブレーキは弱めに設定することが多く、ブレーキ0〜2位を多用していたこともありますけどね。

ただ、エギやミノーなど空気抵抗の大きいルアーを扱うときに安心感があるのは確かです。

飛距離を極端に犠牲にしないで、上手く制御している優秀なブレーキであるということには間違いありません。

 

20TATULA SVTW のキャスティング性能、使用感は?

至ってストレスなく素晴らしい投げ感と使用感です。

スプールの回転性能も素晴らしいし、TWによるラインの抜け感も素晴らしい。

特にちょっと太めのPEラインを使ったときのラインのスプール離れ感は、普段アブガルシアのリールを使っている私からするとちょっとした感動がありましたね。

 

軽すぎないウェイトのルアーを近距離ピンポイントで打つ様な投げ方が多分一番合っている使い方だとは思いますが、ズボラなブレーキ設定でも極端に飛距離が落ちることなく安心して投げることが出来ました。

 

パーミングしたときの手に馴染む形状も、見た目を除けば素晴らしい。(やっぱりデザインはアブが好きw)

巻き心地に関してはあまり気にすることもないのですが、まぁ良いんじゃないでしょうか。←テキトーでスミマセンw

私の使い方では、性能面においてはどこかに不満が出るような事はありませんでしたね。

 

20TATULA SVTW に巻くラインについて

私の場合海での釣りが殆んどなので、基本的にPEラインを使っています。

その都度、その釣りに合わせて異なる号数のPEラインを巻き替えて使ってきました。

ショアジギならPE1.5号を200m、タコ釣りならPE2号を巻けるだけ、それ以外ではとりあえずPE1.2号を200m巻いておこうか、ってな具合にです。

 

そんな中、このリールに最も合い最も汎用性が高いと思えるPEラインは、ズバリPE1.2号を200mでしょうか。

(私なりに普通にこのリールを使った場合の釣りを考えると)

多分、殆どの人がこのリールでタコ釣りはしないと思いますし、メタルジグの遠投もしないでしょうし、超軽量ルアーもあまり投げないでしょうからねw

 

PE1.2号を200m巻くとこれくらいの巻量になります。

PE1.2号を200m巻いた時のスプール使用率は約8割程で、この状態でのフルキャスト遠投も可能ですしある程度の軽量ルアーにも十分対応出来ます。

もしPE0.6〜0.8号などの細糸が使いたい場合には、その上から使う分(50〜100m)程追加で巻けばOKです。

その場合、特に下巻きのPE1.2号は高速リサイクラーなどでしっかりテンションを掛けて巻く必要がありますけどね。

緩く巻いてある状態で使い続けるとラインに食い込んできたり、だんだんと使っていくうちに巻いてあるラインが歪になってきますから。

キャスト性能に関しては2g台の超軽量ルアーを投げる訳でなければ、これで全く問題ありませんでした。

そもそもPE0.6〜0.8号なんていったら、程度に下巻きしないと何百メートル巻いてもスプール細いままですからね。

PE1.2号200mの上に更に0.8号を100m巻いたところ。

 

8〜12ポンドのナイロンフロロで使いたい場合にも、PE1.2号にプラスして20m位のロングリーダーとして巻き、実質釣りで使うのはナイロンフロロという使い方も可能です。

14〜16ポンド以上を使いたい場合には、そもそもスプールのキャパ的にも下巻き無しで使う事を推奨します。

 

あ、これはあくまで私のようにこのリール1台で色々やりたくて極力ラインの巻きかえはしたくない場合の話ですからね。

バス釣りしかしないという場合ややりたい釣りが決まっている場合は、それに合うラインを普通に使ってください。

私はその都度巻き替えるのがだんだんメンドクサくなってきたので、上記のような運用に落ち着いたというだけの話ですからね。

 

20TATULA SVTW の気になるところ

先程、性能面では不満がないと書きましたが、気になるところがない訳ではございません。

ドラグは改造して使っている

やっぱりドラグクリック音が鳴らないというのは、釣りの気持ち良い要素を一つ削っていると感じてなりません。

私は自己責任でドラグクリック音を追加する改造をして楽しんでいます。

メインギアに手を加えますので誰でも出来る改造ではありませんが、詳細は動画を御覧ください。

ハンドルノブが好まないので交換した

普段からガシガシ巻くような雑な釣りが多い私には、ハンドルノブが細すぎて上品過ぎます。

手持ちのALC-IB7のハンドルと付け替えて使っていますが、個人的にはこのリールの用途にはベストマッチと感じています。

 

スプールベアリングのオイルが差しにくい

まずスプールを取り外す行為がひと手間掛かります。

マグダイヤル中央のネジをクルクル回して・・・が正直メンドクサイです。

ワンタッチでサイドプレートが開くリールの誤作動により、リールの部品を紛失したり大怪我をしてしまった身としてはこのひと手間が逆に有効なのかもしれませんが。

水洗いした後にスプールを外して乾燥させて、ベアリングにオイルを差すのにちょっとしたひと手間があると言った感じです。

 

そして、サイドプレート側のベアリングは問題ないのでのですが、ピニオン側のスプールベアリングが見えないところにあるので簡単にオイルを差すことが出来ません。

これが非常にメンドクサイ。

キャスコン(メカニカルブレーキ、ゼロアジャスター?)を一度緩めて外しての注油となるんですが、調整を前提としていないツマミなので回しにくいです。

そしてゼロセッティングが毎回狂うのもまたメンドクサイですね。

スプレータイプのリールオイルをピニオンギアの奥にシュッとするのが一番現実的かと思いますが、オイルを付けすぎてしまったりメインギアに飛んでしまったりする懸念は残ります。

 

ピニオン支持のベアリングは塩噛みしやすいから要注意

ベアリング話が続きます。

海で釣りをしていて最も海水の影響を受けやすいベアリングがスプールの両サイドになる訳ですが、そのうちのピニオン側は先述した通り奥に見えないところに位置しています。

じゃあ大丈夫か?と油断していたら、ピニオンギア支持の為のベアリングが一つ隠れていたんですね。

そこに塩噛みしやすいので、定期的な注油(出来ればバラしてのグリスアップが望ましいとは思う)が必要になります。

注油するにしてもスプールべリングの様なシャバいオイルではなく、粘土の高いオイルのほうがいいかと思いますね。

カコカコ音がするのは可変ブレーキの音、精度や巻き心地とかとは無関係

これは不満でもなんでもないんですが、これを気にされている方が多いようですので補足しておきます。

このリールに限った話ではなく、ダイワのベイトリールに多く見られるようなのですが、巻いた時にカコカコカチャカチャ音がするというもの。

人によっては安っぽいとか、精度が甘いとか、なんか色々書いてあるのを見かけましたが、あれはブレーキシステムの音であって巻き心地や精度とかとはまた違う場所の音ですよってことです。

ダイワのベイトリールのマグネットブレーキには、SVやらなんとかフォース?やら色々名前がついていますが、スプールの回転数に応じてローターが可変移動するシステムを採用しているんですね。

乱暴な言い方をすれば、マグネットで遠心ブレーキ寄りの特性を作っているとでも言いましょうか。

特性の違いによって、SVとかなんとかフォースとか振り分けているんだと思います。(ちゃんと調べた訳ではありませんが)

 

ローターの形状(直径、面積、厚み)とスプリングとその可動域により、色々なセッティングを(メーカー側が)作り出すことが出来る非常に素晴らしいシステムなのですが、どうしてもその可変機構が動く音というのが発生してしまいます。

スプール単体で振ってみればよく分かるかと思います。

多分、多くの方が言っているのはあの音の事だとは思いますが、

細かいこと気にするのはやめましょう!w

 

まとめ

色々書いてきましたが、基本的に大きな不満点はほぼないとても良いリールであるというのは間違いありません。

なぜかこれまでアブばっかりを使ってきたからなのか分かりませんが、このリールの気になるところを指摘すると

「アブにひいきしている、どーせアブを褒めたいんだろ」

みたいなコメントが飛んできていたんですが(ホントですぜ)、そんなつもりもないしこのリールはこれからも愛用していきたいと思っています。

良いリールを買えて良かったなぁと思っていますからね。(まぁ色々ありましたが)

 

あ、最近では気にもならなくなりましたが・・・

やっぱりクモのマークはやめてくれ!

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