全然釣れない。
釣れる時は釣れるけど、釣れない時は全然釣れない。
そういう悩み、釣り人なら一度や二度は経験あるかと思います。
実際、全〜然釣れなくて釣れる気すらしなかったあの釣りが、何かのきっかけで簡単に思える時ってありますよね?
今年の夏、数十年ぶりに息子とカブトムシとクワガタ捕りをしたんですが、これをそのまんま釣りに当てはめて考えてみたら面白いことが分かりました。
釣れない釣りと同じだったんですね。
分かるとちょろい
分からないと全然捕れない
今回はそんなお話を。
ちょっとカブトムシの余談が長いですが、お付き合いください(`・ω・´)ゞ
釣れるか釣れないかは、時と場所とタイミングで決まる
クワガタがやってきて変わった日常
今年の6月頃だったでしょうか、一匹のクワガタが家のプランターの下から出てきました。
これを見つけた4歳の息子は大興奮。
すぐに飼育セットを購入し、夏の男の子の生活が始まったのです。
意外と見つからないカブトムシ
週末には夕方暗くなった時間に虫かごと虫捕り網、そしてLEDライトを片手に近所の街灯の下や雑木林等、昔カブトムシを捕った記憶を頼りに息子と二人探し回ったのですが・・・。
いない。
どこをどれだけ探しても、いない。
私の住んでいる埼玉県所沢市は、となりのトトロの舞台にもなった場所でそれなりの自然もまだ沢山残っています。
夏にはカブトムシやクワガタが向こうから勝手に飛んでくるような所です。
ですが、探してみるといないもんなんですよね。
季節は7月に入り雨が多くなったということもありますが、全然見つかりません。
そしてとうとう、保育園の向かいにある野菜無人販売所に売っていたカブトムシを1匹150円で買ってしまった訳なんですが・・・
カブトムシを探すために新たに購入したLEDライト、めっちゃ明るいし釣りにも使えます!安いw
ついにカブトムシのポイントを発見!
カブトムシを購入したその翌日か翌々日、ついにカブトムシのポイントを発見しました。
まさかこんなところに、という場所で。
そこはちょっと穴場的存在の『パン屋さん』の横の木だったんですが、もうね、凄いのなんのってw
たった一本の木に40〜50匹はいたんじゃないですかね、カブトムシが。
もういくらでも取り放題で、油断をすると足元にいる奴を踏んづけてしまう程ウジャウジャだったのです。
クッソ暑い中長袖長ズボンで気持ち悪い虫が沢山いる中、ヤブ扱ぎしたあの日々は何だったのだろうかと・・・。
結局、捕りまくりたい心をぐっと抑え、オスメス3匹ずつ連れ帰りました。
クワガタのポイントも発見した
例のカブトムシのポイントには後日数回足を運んだんですが、不思議とクワガタがいなかったんですね。
1匹だけノコギリクワガタがいたんですが、残念ながら捕まえる時に落としてしまい捕まえる事が出来なかったんです。
そういう訳で今度はクワガタを探す事になるんですが、運良くすぐにクワガタのポイントを見つけることに成功しました。
クワガタがいそうな雑木林を見ていたら、隣の霊園の管理をしているおじちゃんが教えてくれたんです。
「あそこの木を蹴ってみな」と。
霊園の横に10数本並んでいるクヌギの木を、順番に蹴っていくとそのうちの1本からボトボトボトッとクワガタが落ちてきたのです。
その後、何度か足を運びましたが毎回違う木からクワガタが大量に落ちてくるのでした。
カブトムシとクワガタから分かった事
その後8月にも入ると、カブトムシとクワガタが毎朝玄関前に飛来してくる様になりましたw
流石にそんなに沢山は飼いきれないので全てスルーです。
最初あれだけ苦労したのに・・・
いる場所にはいる。
そしてそれは季節と時間帯でも変わってくるということ。
パン屋のカブトの成る木には多分24時間カブトムシが成り続けているんでしょけどね。
カブトムシがいない場所をいくら探しても見つからないのと同じで、魚がいない場所でいくら釣りをしても釣れないということなんです。
当たり前のことですが、釣れない時って魚が居ないか食わないかのどちらかですからね。
(アタリが取れないとか、釣り方が合っていないとか、他にも理由がありますが)
またクワガタの時のように、もしそこに居たとしても「木を蹴る」という方法を知らなかったらまた全然捕れなかったでしょう。
あのテクニックが生きる時とは?
クワガタを捕る方法として『木を蹴る』というのは子供の頃から知っていました。
色んな本に紹介されていましたからね。
ただ正直この方法でカブトやクワガタを捕った記憶は全くないんです。
幼少期より夏休みになれば毎年茨城の祖父の家に1ヶ月程帰って、毎日の様に隣の栗山に入り虫探しはしていました。
しかし、木を蹴って落ちてきたのはヘビ(多分マムシ)だけだった気がします。
何度か蹴ってみたことはあるもののクワガタが落ちてくるという成功体験をしていなかったせいで、『蹴っても落ちてこない』と思い込んでいたのだと思いますね。
今回、40歳を過ぎる年齢になって初めてこの『成功体験』をすることになるんですが、これがもう楽しくて楽しくて。
その後、何度も木を蹴りにこの霊園には通いましたよw
『木を蹴る』 というテクニックを身に着けた感覚すらありましたね。
初めての釣りやテクニックと同じ感覚
テクトロという釣り方があります。
岸壁を歩きながらその際を狙う大変効率の高い釣り方ではあるのですが、多くの方がやらないのは何故でしょうか?
「つまらない、ゲーム性が低い」という方もいるかと思いますが、「釣れる気がしない」という方が多いんじゃないかなと勝手に想像しています。
自分がそうでしたからね。
「どう考えてもあの場所でテクトロやったら絶対シーバス釣れるだろう。」
そう考えて過去に何度も通った釣り場があります。
最初は真冬に行ったという事と、意味不明に重いダウンショットとデカイワームだったので釣れませんでしたけどね。
その後、メディアの右に習えで静ヘッドにR-32というワームを使い、初めてアタリがあったあの時の感動は今でも忘れません。
その後もひたすらに通い続け、『テクトロは絶対釣れる釣り』に昇格しました。
たまたまあの時の季節と時間帯が合っていたということもありますが、あの時は行けば絶対釣れていましたからね。
ちなみに最近はあまり釣れた記憶がありませんけどw
初めて釣る魚や釣り方では、最初の一匹までは暗いトンネルを歩いている様な感覚で釣りをしています。
近年ではタコやタチウオはまさにこんな感じでした。
何度か釣っていくにしたがってそれは自信となって自分の釣りの引き出しに格納されていく、そうやって徐々に経験値をためてレベルアップしていくんでしょうか。
道具は二の次?
確かに魚が沢山いる場所、釣れるタイミング、釣れる方法で釣りをしたら魚は釣れます。
時にはびっくりする程簡単に、驚く程沢山釣れる時もあります。
そういう時はどんな道具であっても、ある程度の事がこなせるのであれば問題なく釣ることが出来ます。
じゃあ高い道具は必要ないじゃん?
いえいえ、そんな事はもちろんありません。
カブトムシならそうかもしれませんが、そう簡単な話でもないから釣りは楽しんです。
- もうちょっと遠くに投げれたら
- より繊細なアタリが取れたら
- 想像通りのレンジやラインを想像通りに通せたら
そうすればもっと釣れるかもしれませんし、そうしないと釣れない時や場所も必ずあるのです。
いつもイージーモードで釣れる訳ではないですし、イージーモードでは無い時の方が多いですからね。
もっとも、いつもイージーだったらすぐに飽きてしまうでしょうけど。
釣りにくい魚、少ないチャンスをものにするために、そして己の満足の為に。
我々釣り人は釣り業界に課金し続ける生き物でもあるのです。
全ての要素を満たせる人 = 上手い人
結局のところ、何を言いたかったのかというと。
上手い人って、当然のように時と場所とタイミングを高い精度で見つけていると思うんですね。
(自分は上手くないのであくまでも想像ですがw)
そして、適切な方法を駆使していとも簡単(な風に)魚を釣っていく。
通い詰めた釣り場だけでなく、初めて訪れる場所においても。
釣りが上手い人って、初めての場所でもしっかり結果出しますよね。
場所選びから既に違うというか。オイラの場合、初場所では釣りが成立しないことすらままありますw pic.twitter.com/dTLwkzEZeM
— へそ曲りベイト道のひっさん (@hmbait) September 10, 2020
あいにく私は初場所が大の苦手でございます。
運が良ければ釣れるんですが、はっきり言って運任せなんです。
そういう意味も含めてなかなか上達しない日々が悶々と過ぎています。
簡単にはいかない、だから釣りは面白いんですけどね。