バス釣りばかりやっていた頃はほとんど気にもしなかったのが『錆び』への対応。
海での釣りではロッド、リール等のタックルはもとより、ルアーも使ったままにしておくと錆びてしまいます。
そりゃもう悲惨な程、錆びてしまいます。
どんな一流メーカーの高っかいルアーでも、
どんな防錆加工が施してあろうと、
ステンレスだろうがなんちゃらメッキだろうが、ちゃ~んと『錆る』んです。
今回は普段私が行っているルアーのカンタンな錆を防ぐ方法を紹介しますね。
既にやっている人も多いかもしれませんが、参考にしてみてください( ̄ー ̄)b
鉄は錆びるもの、そして錆びが錆びを呼ぶ。
まず大前提の前知識として、ご存じの通り鉄は錆びます。
驚くほど錆びる金属です。
何の防錆加工もされていない素の状態の鉄は、空気に触れた瞬間に錆び始めます。
大げさではなく瞬時にです。
(ここでは錆びのメカニズムは割愛します)
例えば一般家庭なら中華鍋の様な鉄のフライパンや、ステンレスではない鋼の包丁など。
普段は油なんかで表面を保護してあったりしますが、洗剤で洗って油分を全て洗い流してしまうと乾くと同時に赤く錆び始めるのです。
瞬時に、びっくりするくらい錆びるのは早いです。
それ程錆びやすいのです。
錆びないといわれるステンレスも錆びます。(ステンレスの主成分は鉄です)
ステンレス単体ではなかなか錆びませんが、錆びた鉄をくっつけておくとそこをきっかけにして錆び始めます。
そこから先は早いです。
どんどん錆びて行ってしまいます。
台所のシンクに錆びた物を置いておいて、その部分が錆びてしまった経験のある方もいるのでは?
ですからステンレスだから錆びないと思っている方は、ステンレスは錆び難いがちゃんと錆びるということを覚えておいてください。
ルアーボックスを真っ赤っかにしていませんか?
釣りに使うルアーのフックやスプリットリングそしてアイの多くは、防錆加工された鉄が主成分の鋼やステンレス鋼になります。
一応錆びにくいように表面処理されていますが、隣に錆があればやはりそこから錆びやすいのは前述した通り。
安価なルアーの場合殆ど防錆が効いておらず、釣りをしている最中に錆び始まるものもありますね。(ダイソールアーなど)
よく釣り番組なんかでプロアングラーがルアーチェンジをしている光景を目にします。
沢山のルアーが入っているケースからガチャガチャとルアーを取り出し、使ったルアーは元通りそこに入れる。
一見当たり前と思われるこの行為こそ、後々面倒な事になる行為なんですね。
もちろん釣り終えて帰ったら水洗いすれば問題ないでしょうし、そうされている方も多いでしょう。
毎日の様にフィールドに立ち、ルアーは消耗品としてどんどん新しいのを追加していける方ならそれでもいいでしょう。
中にはそのままにして、ケース内が真っ赤に粉吹いちゃっている方もいるかもしれませんね。
私の場合、ルアーケースはその釣りに対する一つの小さな世界なんです。
ワームならワームとジグヘッドを入れた世界。
メタルジグならジグとアシストフックなんかをまとめて入れた世界。
プラグはもうそれ単体で美しく楽しい世界。
釣りから帰ってきて洗って乾かしたら、また次の釣りを想いつつ厳選したものをお弁当箱を飾り立てる様に並べて酒の肴にする。
そういうコレクション的な要素すら持つ大切な世界なんです。
変態と言われても、そこだけは譲れない『釣りの楽しみ』なんです。
だから一度も使わなかったルアーと海水で汚れたルアーとを一緒にして、全部まとめて洗うのはとても嫌なんですね( ̄ー ̄)
たった一つの小さなケースを用意すれば全て解決する
使ったルアーは使用済ケースにまとめて入れて、釣り終わったら早めに水洗い。
ケースごと洗って水切り、車内で並べて乾燥。
乾燥後元のケースに戻せば、ケースが錆で汚れることもないし他のルアーに錆が移ることもない。
防錆だろうがステンレスだろうが、錆が錆を呼ぶ。
ワームは溶けるから要注意。 pic.twitter.com/moUdlos896— へそ曲りベイト道のひっさん (@hmbait) March 12, 2020
とてもカンタンな解決方法です。
使うルアーに適した大きさの仕切りの無いケースを一つ用意しておきます。
ルアーチェンジの際、外した『使用済みルアー』をそこにまとめて入れておくのです。
もちろんルアーローテーションの中でそこから再利用することもあります。
よく使うのは皆さんお馴染みの 『MEIHO マルチケース SS~L 各種』です。
釣りに応じて使い分けています。
一度海水が付着したルアーは、一見綺麗に見えても絶対に元のケースに戻したりはしません。
たった一つの腐ったミカンが、箱のミカン全てを腐らせてしまうのを防ぐという感覚に似ていますね。
そして釣りが終わったら、早めにケースごと水洗いをしてしまうのです。
可能であればリールも一緒にね。
釣り場の近くの公衆トイレなんかで洗って、帰りの車で乾燥させられれば一番理想的ですが、
釣り具を洗うことを禁止しているトイレも多くあるのでそこは注意してください。
このように水切りをすれば、中身がバラバラにもなりませんし何よりもカンタンで楽です。
帰りの移動中にこうやって乾燥させられれば錆びの発生も極力抑えられますし、帰ってからが楽です。
ここで注意が一つ、ワームは素材によってはくっつけておくと溶けるものもありますので、複数入れる際は要注意です。
そうすれば新品ルアーが多数残っている『母艦ケース』を汚す事なく、最小限の汚染に食い止めて釣りを続ける事が出来るのです( ̄ー ̄)b
雨が降っていたり、潮風が強く吹き荒れていた時なんかは結局母艦ケースも洗うんですけどね、一応ww
まとめ
私はもともとあまり沢山のルアーを持ち歩くのはあまり好まないのですが、それでも持って行ったルアー全てを水洗いして乾かすのは嫌なんですね。
朝マズメの1~2時間程度のショアジギングなんかですと、小さなメタルジグを数個入れたケース1個だけ持って行くこともあるくらいです。
それでも使っていないジグまでは極力洗いたくない。
そういう考えのもと、今はこの方法に落ち着いています。
是非参考にしてみてください!