ロキサーニ パワーシューターに巻くPEライン、何号をどれだけ巻くのがベストなのか?
これは、実際に使ってみないと分からない悩みどころでもありますよね。
私がこのリールを使っているのは、40g前後のメタルジグでのライトショアジギングという使い方がメインになります。
そして最終的に落ち着いたライン構成は、PE2号を200mというセッティングでした。
とはいえ、最初からこの結論だったわけではありません。
当初は「PE1.5号を200m巻く」という方向で運用していたのですが、40gのジグをフルキャストするにはやっぱりPE2号は欲しいところ。
試行錯誤の末、高速リサイクラーで巻き直すことで、2号200mでも快適に使えることが判明しました。
この記事では、ロキサーニ パワーシューターにPEラインを200m巻く理由を、実体験ベースで詳しく解説していきます。
ライン選びに悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
記事のポイント
- ロキサーニ パワーシューターをライトショアジギング(40g前後のメタルジグ)専用として使用
- 使っているPEラインは2号200m
- 過去には1.5号で運用していたが、巻き直しを経て現在は2号に落ち着いている
- キャスト切れ・バックラッシュなどの実体験をふまえたライン長の選定理由を紹介
Contents
ロキサーニ パワーシューターに最適なPEラインとは?
ロキサーニパワーシューターに巻くPEラインはどれにすればいい?
実はここ、けっこう迷うポイントだったりしますよね。
ここでは、私が実際に巻いて試してきたライン構成と、最終的に「PE2号200m」に落ち着いた理由を、実体験を交えて紹介していきます。
このパートで紹介している内容
- 用途はライトショアジギングでのジグ遠投
- 最初はPE1.5号で運用していた理由
- 最終的にPE2号200mを巻き直しで実現
主な用途はライトショアジギング
まず大前提として、リールに巻くラインの話っていうのは、「何の釣りに使うか」でまったく変わってきます。
エギングなのか、バスなのか、海なのか川なのか――それぞれで適したラインの種類や太さは当然異なりますよね。
ですので、ここで語るのは あくまで“ベイトタックルで40g前後のメタルジグを使うライトショアジギング” を前提にした話になります。
それ以外の釣りで使う場合には、あまり参考にならないかもしれませんので、適当に読み流してください。
ライトショアジギングということで、当然ながら使うラインはPEライン一択。
では、どの太さのPEラインをどれだけ巻くのがベストなのか?
ここからは、私のちょっと偏った経験と考え方をもとに、紹介していきたいと思います。
最初にPE1.5号を選んだ理由は「200m巻ける中で一番太い号数だったから」
まずラインですが、スプールのラインキャパから逆算して「200m入る太さ」を基準に選びました。
私は基本的に、どのリールにもPEラインは200m巻くという方針でやっています(※ベイトフィネスを除く)。
その理由については、後で詳しく説明しますね。
無理して細糸を使うメリットはあまり感じないので、キャスト切れなどのトラブルにも耐えられるよう、200m入る中で“最も太いライン”を選びました。
そして200m巻けるPEラインを計算する際には、私は**シマノ公式サイトの『糸巻量計算ツール』**を使っています。
また、当サイトでも紹介記事がありますので、詳しく知りたい方はそちらもどうぞ👇
👉リールの糸巻き量が一発で分かる『糸巻量計算ツール』が便利すぎる!
失敗談
カタログスペック上、ロキサーニ パワーシューターのナイロン糸巻き量は「20lbで100m」だったので、それを元にツールへ入力してみると「PE2号で200m巻ける」という計算になりました。
そこで、当時使っていたPE2号(DUEL X4)を200m巻いてみたのですが……これは失敗。実際には150〜160mくらいしか入りませんでした。←後にこの判断は間違えていたことが判明
どうやら、動画に頂いたコメントなどを見ると、このDUEL X4というラインはやや太めに作られているタイプだったようです。
他のメーカーの2号なら、200m入ったという方もいらっしゃいましたね。
🎥【関連動画:ライン選定について話してます】
PE2号200m巻き!高速リサイクラーでの巻き直しで実現
最初は「2号200mはさすがに無理か…」と思っていたんですが、巻き方を見直してみたところ――巻けました、しっかり200m。
その時に使ったのが「高速リサイクラー2.0」というライン巻き取り機です。
これを使ってしっかりテンションをかけながら巻いていったところ、以前は160mでギブアップしていたラインが、しっかり200m収まったんです。ナンデ?
(参考:👉[ロキサーニ パワーシューター にPE2号が200m巻けた件])
ちなみに、巻いたラインはDUEL HARDCORE X4(2号)。やや太めと言われるラインですが、それでもピッタリ収まりました。
指でテンションをかけただけのときは、何度やっても150~160mで止まってしまったので、巻きテンションの重要性を実感しましたね。
もちろん、極限までカチカチに張るわけではないですが、「巻き方ひとつでラインキャパは変わる」というのは間違いない事実です。
次に、ここで巻いた2号200mが実際の釣行でどうだったか?という話にも触れていきますが、先に言っておくとまったく問題なく使えています。
キャスト切れもなく、出し入れで引っかかることもなし。
実際の釣りでは先端100mほどを使うことが多く、その部分は一度出したあとにテンション弱めで巻き直すことになりますが、それによってラインが膨らんで巻けなくなる……といったこともなく、普通に使えていました。(ナンデダロウ?笑)
ということで、今はこの「PE2号・200m構成」に落ち着いていて、特に変える理由も見当たらないので、今後もしばらくはこのまま運用する予定です💪
ロキサーニ パワーシューターにPEラインを200m巻く理由
ライトショアジギングで「PEラインを何メートル巻くか?」という話題は、意外と軽く見られがちですが、実はラインの寿命に直結する大事なポイントなんですよね。
ここでは、私が最初からPEラインを200m巻く理由を、キャスト切れや根掛かり、ラインライフの観点から実体験ベースでお話していきます。
このパートで紹介している内容
- なぜPEラインは“200m巻き”が基本なのか?
- キャスト切れによるラインの消耗問題
- バックラッシュの特性と“初速切れ”について
- ロキサーニのインフィニティブレーキは初速対策に有効!
PEラインを200m巻く理由って何なの?
結論から言うと、ラインのライフ(寿命)を重視して、200m巻いています。(※ベイトフィネスなど、軽いルアーを使う釣りではこの限りではありません。)
PEラインって「長持ちする」と言われることが多いですよね。
たとえば「半年使ったらひっくり返す」「1年持つ」みたいな話、聞いたことあると思います。
でも、ショアジギングでベイトタックルを使う場合には、そうはいきません。
なぜならバックラッシュによるキャスト切れが起こるからです。
ナイロンやフロロのように“モジャッ”と絡むタイプのバックラッシュは少ないPEラインですが、一瞬「カッ」と引っかかって…そのまま「バチン!」と切れて、ルアーだけが飛んでいくことがありますよね。
こうなると、どんどんラインが短くなっていきます。
寿命が来る前に、ラインの長さが足りなくなって使えなくなってしまうんです。
たとえば、ショアジギングで100m近く投げて沈めるような釣りをしていると、最低でも120〜130mの有効ライン長は確保しておきたいところです。(水深がある場所ならもっと必要、ドラグを出される魚が釣れることは想定しないとしても)
なので、たとえ新品のラインでも、これを下回ってしまったらショアジギングでは使えません。
※短くなったラインは、他の釣りや下巻きとして再利用してます👍モッタイナイカラネ
仮に150mのPEラインを巻いた場合、1〜2回キャスト切れしただけでアウトという可能性もあります。
だからこそ、最初から200m巻いておくことでラインの消耗に備えているというわけです。
ちなみに、太めのラインを使えばキャスト切れの頻度は減ります。(ジグの重さにちょって太さは変わります)
3号150mでキャスト切れなしを狙うという考え方もアリかもしれませんね。
その分横風にはめっちゃ弱くなりますけど・・・
キャスト切れ対策はどうしてる?
『キャスト切れ』――特にPEラインを使った釣りでは、避けて通れない悩みのひとつですよね。
特にジグを遠投するショアジギングでは、バックラッシュによるキャスト切れは避けては通れないので、いくつか対策をしていますので軽く紹介しておきますね。
まず、「切れる場所」はだいたい2か所あります。
- リーダーの結束部分
- キャスト直後、ラインが20mほど出たあたり(いわゆる初速切れ)
このうち初速切れについては、次のパートで詳しくお話するとして、ここではリーダーまわりの対策についてまとめておきます。
いくつか対策を紹介していきますが、共通して言えることは『PEラインよりも弱い切れポイント』を意図的に作るということです。
PEラインの途中でバチッといかれるよりも、極力リーダー側で切れてくれたほうが、トラブル対応が圧倒的にラクですからね。
オルブライトノット(改)を使う
私はノットにはFGノットではなく、オルブライトノット(改)を使っています。
理由はシンプルで、簡単でそこそこ強いから。
私はこれまで殆どの釣りでこのノットを使っています。
一時期、FGノットを使ったこともありましたが、メリットを全く感じなかったためこの結び方に戻ってきました。
一般的なオルブライトノットにはいくつかの結び方があるようですが、私の結び方はそのどれにも当てはまらないと思います。
そしてこの結び方が、オルブライト系では最も強く、簡単で失敗も少ないと自負しています。
リーダーの強度をあえて落とす

PE2号にリーダー5号を組み合わせたときの強度配分
さらに、PE結束部分ではなくルアー結束部分で切れるように、リーダーの太さを調整したりもしています。
PEラインの強度とリーダーの強度、そして使うノットの強度から計算すると、リーダー号数の目安はPE号数✕2.5倍というところに落ち着いています。
(参考記事:PEとリーダーの太さのバランスは、2.5倍が超絶楽チンでメリット沢山な理由)
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ナイロンリーダーを長く取ってショック吸収
また、リーダーをナイロンで長めに取ることもキャスト切れ対策のひとつとして有効です。
- 以前はフロロを1mほど
- 現在はナイロンを2〜3ヒロ(約3〜4.5m)
これで、バックラッシュやフルキャスト時の衝撃が吸収されやすくなり、明らかにキャスト切れが減りました。
ナイロンは伸びてくれるので、バックラッシュ時の急な衝撃に対して「クッション」になってくれるんですね。
ちなみに昔、わざと弱いスナップを使ってルアー側で切れるようにしていた時期もありましたが…
スナップの開閉を繰り返すうちに、想定外に弱くなってしまい、目の前で魚に伸ばされたことがあってやめました。
やっぱりシステム全体としての“切れポイント設計”は、実際に使ってみて検証が必要だなと痛感しましたね。
このあたりのラインシステム構築の話やキャスト切れ対策については、別記事でも詳しくまとめています👇
(参考:👉【今日から出来る】ベイトPEでキャスト切れを防ぐ3つの方法)
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【今日から出来る】ベイトPEでキャスト切れを防ぐ3つの方法
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バックラッシュの特性と“初速切れ”について
キャスト切れの原因として、もうひとつ避けて通れないのが――
“初速切れ”と呼ばれる現象です。(呼ばれてる?オレだけかも?)
これは、キャスト直後――ラインが20mほど出たあたりで「バチッ!」と切れるタイプのトラブルで、
なかなか厄介なやつなんですよね。
なぜここで切れるのか?
理由はいくつか考えられますが、ざっくり言うとこんな感じ:
- キャスト直後、スプール回転がMAXになっているタイミング
- 何らかの“良くない力”が加わって投げた時に良く起きる(カックン等)
- 放出されたラインに軽いバックラッシュ(モツれ)が発生
- その一瞬のもつれで、「バチン」と切れる ←中でとは限らないし引っ掛かりではないこともある
ナイロンやフロロのようにモジャッと目に見えるバックラッシュになるのではなく、
PEライン特有の「スルッと戻ったけど…切れてる」という現象が起きやすいんです。
リーダー側で切れてくれればまだラッキーで、最悪スプール側で“食い込み切れ”みたいなことが起きて、
「どこで切れてるのか分からん…」という厄介な事態になることもありますからね。
私の場合、この“初速切れ”は20mちょっと出たあたりでよく起こる傾向があって、
ラインのライフが削られるだけじゃなく、気づいたらライン足りない…という状況にもなりがちなんです。
これがまさに、最初からPEラインを200m巻いておく理由のひとつでもあるんですね。
ロキサーニのインフィニティブレーキは初速対策に有効!
ロキサーニ パワーシューターに搭載されているブレーキシステム、それが 「インフィニティブレーキ」 です。
これは、マグネットブレーキと遠心ブレーキのハイブリッド構造。
お互いの弱点を補い合う関係になっていて、とにかくバックラッシュを減らしたい人にはありがたい仕様ですね。
話を“初速切れ”に戻すと、このインフィニティブレーキの遠心ブレーキが、まさに初速の安定化に効いてくれます。
キャスト直後、スプールの回転がMAXになる一番暴れやすいタイミングで、遠心がしっかり効いてくれることで、スプールの暴走を抑えてくれるわけです。
実際、あれは確かこのリールを始めて使った日のことですが、強風や向かい風という悪条件のなかにもかかわらず、その日のキャスト切れはなんとゼロでした。
ただし、遠心を使っている限り、飛距離は多少犠牲になります。
最弱の“白1個”設定でも、私にはまだ少し強く感じました。
その分、思い切って振り抜けるので安心感はあるんですけどね。
その後結局私は、最終的に遠心はカットして、マグブレーキのみに落ち着きました。
もちろんこの場合は、キャスト切れとのハラハラ駆け引きがセットになりますけど…
でも、どんなブレーキ設定にしようと、ラインシステムを工夫しようと、根掛かりもまた、避けられないんです。
だからやっぱり、PEラインは200m巻いておくのが安心。
これに尽きるんですよね。
PE2号を200m巻くのがベスト!ライトショアジギングにちょうどいい選択
というわけで、いろいろ試した結果――
私の中では、「PE2号 × 200m」という構成に落ち着いています。
- キャスト切れにもある程度耐えられる太さ
- それでいて遠投にも十分対応できる細さ
- ラインの寿命も延びて、安心して使い倒せる
実際にこのセッティングでずっと安定して運用できていましたし、リールが変わってもこの考えは変わっていません。
また、ロキサーニパワーシューター初心者の方にも、この構成はおすすめできます。
なぜなら、「ちょうどいいバランス」だからなんですね。
ショアジギング以外にもロックフィッシュや他の釣りにもそのまま使える実用性の高いライン構成です。
もちろん、釣りスタイルや場所によってベストは人それぞれですけどね。
でも、もしあなたが
「どれを巻いたらいいのか迷ってる…」
そんなふうに感じているなら、このセッティングから入ってみるのもいいかもしれません。