ベイトロッドに改造することを前提として購入したスピニングのパックロッド
■AbuGarcia XROSSFIELD XRFS-835M-MB
早速このロッドを改造していく模様を紹介していこうと思います。
今回はまずガイドを交換していきます。
ガイド交換は意外と簡単ですので、是非参考にしてみてください。
今回交換するガイドは大きい方から3つ
スピニングロッドとベイトロッドの大きな違いの一つにガイドがあります。
スピニングは大きなガイド、ベイトは小さなガイドが付いていますよね。
ではスピニングをベイト化するにあたって、全部のガイドを交換しなければいけないのか?
と言いますと、実はそうではなくて最低限の数だけ交換するだけでもそれっぽくなります。
それっぽくと書くといい加減な感じもしますが、先端の方の背の低い小さなガイドは、スピニング・ベイト共に使えるガイドが使われていたりもするようです。
改造しようとしているロッドに使われているガイドがどんなのかにもよりますが、見た感じあからさまにスピニング用のガイドだけ交換するで良しと考えています。
先に進むには、ある程度の妥協と『いい加減』な感覚が必要ですよw
交換に使うガイドは?
富士工業の『PLKWSG』という型番の7、8、10というサイズを各1個ずつ購入してきました。
確か1個500〜550円だったかと思います。
何故このガイドにしたのかと言いますと・・・
買いに行ったお店に売っていた使えそうなガイドがこれしか無かったから、です。
サイズに関しても本当は7、7、8というサイズで使いたかったのですが、お店の在庫が1個ずつでしたのでこうなってしまいました。
お店にロッドを持ち込んで直接サイズを確認して買えたので、まぁ良しとします。
一応、このガイドについて調べてみると下記のようにあります。
LKWガイド
KWガイドのライトモデル。Tangle Freeの傾斜ながら 全長が短いK/Wフットモデルの最軽量シリーズ。 ベイトキャスティング用ダブルフットガイド。
富士工業株式会社HPより引用
最軽量ならまぁいいかなw
もちろんSICです。
スパインについて
スピニングロッドをベイトに改造するにあたって、避けて通れないのが『ブランクのスパイン問題』です。
はっきり申し上げておきますと、気にしていません。
スピニングとは正反対となるかと思いますが、そういうアクションと割り切って使っていれば別に良いじゃないでしょうか?
スパインが逆になったって、別に折れるわけじゃないですからね。(多分)
ガイドセッティング(間隔)について
これも『いい加減』な感覚で乗り切りましょうw
ガイドセッティングは我々素人が思っているよりも難しい『らしい』です。
同じブランクでも、ガイドの位置によっても曲りは全く変わってくるようですからね。
スピニングからベイトの改造となると基本的には外した場所に付け替えるという作業になってきますが、これだとガイドの数が少ない(間隔が広い)という事になったりもします。
とことんこだわるなら全部のガイドを取り外して再設定してもいいかと思います。
しかし、外した痕を綺麗に処理してロッドの継ぎ目を上手く避けていくとなると、そりゃ中々大変な作業になってきますよね。
そういう理由から今回はパスですw
ガイドの数が少ないとどうなるかというと、ロッドが曲がった時にラインがブランクに擦れます。
「ダメじゃん」と思われるかも知れませんが、その度合いこそ違いますがだいたいどんなロッドでも大きく曲げれば擦れます。多分。
ですからあまり気にしない事にします。
売り物にするわけではありませんし、個人の遊びですからね。
『いい加減』でいきましょw
ガイドの取り外しの注意点
カッターの刃でブランクを傷つけない
ガイドはカッターナイフで簡単に取り外す事が出来ます。
サクッと切ってポロッと取れるのです。
この時注意するのが、ブランクには絶対に刃を立てないという事。
ブランクを傷つけないということです。
折れます。
カッターを入れる時は、必ずガイドの足の上に入れることでそれを防ぐことが出来ます。
ライターの火でブランクを直接炙らない
ライターで炙って接着剤やコーティング樹脂を柔らかくして外すという方法があります。
特にトップガイドなどはよく聞きますよね?
私はブランクに熱を入れるのが極端に怖いのでライターは使いません。
ちょっとでも熱を入れすぎると、そこからポキっと簡単に折れます。
もしライターを使うなら、絶対にブランクに当てないように気をつけ、かつ最小限の時間(コンマ何秒か)にしておいたほうが良いと思います。
もしくはドライヤーを使うとか。
繰り返しますが、私は熱を入れたくはありません。
実は簡単なスレッド巻き
初めての場合は単色巻きがおすすめ
ガイドのスレッド巻は実は意外と簡単です。
私は小学生の頃からこれをやっていましたし、折れたロッドからガイドとリールシートを取り外して補修用のグラスソリッドを使い。今で言う鱒レンジャーみたいな超ショートロッドを作ったりしていました。
仕上がりの美しさはさておいて、実用レベルでの交換ならそう難しい作業ではありません。
もちろん装飾を入れるとなると難易度は上がってくるので、初めての場合は単色巻きをおすすめします。
クロスフィールド感を出すために苦労した
今回はクロスフィールド感を出すと言いますか、改造した感を極力出したくはなかったので、最初から入っている金の装飾ラインを入れる事にしました。
これはホント、後悔するレベルで難しい作業でして途中何度やめようかと思ったことだかw
この竿、こんな難しい装飾が何十箇所も入っていて1万円を切っているなんて、パートのおばちゃんすげぇ。
(パートのおばちゃんは想像です)
スレッドのコーティング
今までは、瞬間接着剤とラッカーやウレタンの塗料を使っていました。
だって30年前に読んだ本にはそう書いてあったんだもん。
スレッドは瞬間接着剤で固めて、その後タミヤのプラモデル用の塗料で塗ったり、大人になってからは職場にあった2液のウレタン塗料を使ったりしていましたね。
別にそれで外れたり折れたりといった問題があったわけでもないんです。
仕上げも自動車用の2液ウレタンなんかを相応の使い方でやってやれば、それなりには出来ていました。
今回はちゃんと綺麗にやろうということで、改めてちゃんと調べてみるとちょっと違う事が分かりました。
今回は専用のエポキシコートを使用
今回は無難に専用のエポキシコート剤を購入しました。
1700円程でしたが、一度買ったら何度でもガイド交換が出来る程の量は入っています。
使用期限とかあるのかどうかは分かりませんが。
この中で使うのっていったら数滴程度ですからね、ちょっともったいない気はします。
ダイソーのエポキシ接着剤も使えるらしい
実は今回、グリップ部分の接着にはダイソーのエポキシ接着剤を使いました。
買いに行くのがめんどくさかった、早く付けたかったというのはさておいて、これで十分かなとw
実はこの接着剤をシンナーで希釈することで、ガイドスレッドのコーティングも使えるらしいのです。
それなりにツヤや肉持ちも良いようですが、若干透明度が低いみたいです。
見た目を気にしない遊びロッドならこれでもいいかもしれませんね。
なんせ100円ですから。
さらにシンナーはエポキシ用でなくラッカーシンナーでも行けるらしいです。
この情報の保証はしませんけどね。
まとめ
今回は今までに無いくらい時間を掛けて、ゆっくりゆっくりやりました。(撮影というひと手間もありましたし)
仕上がりは概ね満足しています。
今までは早く試してみたい使いたいという気持ちが先立ち、殆どの竿が一夜漬けでの作業でした。
当然仕上がりも悪く、そのロッドが気に入った場合は後悔することになるのです。
ロッドの改造においては、いかに『早く使ってみたい』という気持ちを抑えるかどうかが成功の鍵を握っているのかもしれませんw